最近よく見かける「玄関前の壁」メリット・デメリット

新築住宅を見ていると、玄関前に壁を設けたデザインをよく見かけませんか?

この壁は「造作門柱(ぞうさくもんちゅう)」や「門袖(もんそで)」と呼ばれ、玄関まわりのデザイン性と機能性を兼ね備えた人気の外構です。

表札やポスト、インターホンを取り付けるだけでなく、目隠しや防犯など、暮らしを快適にするさまざまな役割があります。造作門柱は、ブロックなどで下地をつくり、塗り壁やタイルなどで仕上げるオーダーメイドの門柱で、デザインの自由度が高いことが特徴です。

*造作門柱のメリット*

① デザインの自由度が高い

既製品とは違い、形や高さ、幅、仕上げ材まで自由に設計できます。

住宅の外観に合わせて、

モダン
ナチュラル
和モダン
シンプル

など、住まい全体の雰囲気に統一感を持たせることができます。

② 必要な設備を一体化できる

造作門柱には

ポスト
インターホン
表札
照明
宅配ボックス
散水栓(水道)

などを組み込むことができます。

玄関まわりがすっきりまとまり、使い勝手も向上します。

③ プライバシーを守れる

宅配便や来客時に玄関ドアを開けても、室内が道路から見えにくくなります。

生活感が外から伝わりにくく、防犯面でも安心感につながります。

④ 防犯・安全対策になる

適度に視線を遮りながらも、外から人の出入りは確認できるため、防犯性の向上が期待できます。

また、小さなお子さまやペットが玄関から勢いよく道路へ飛び出してしまうリスクを軽減する役割もあります。

*デメリットも知っておきたい*

造作門柱は魅力が多い一方で、敷地条件によっては注意が必要です。

ー敷地が狭い場合は圧迫感が出るー

玄関前のスペースが限られていると、壁との距離が近くなり、圧迫感を感じることがあります。

ー日当たり・風通しー

壁の配置によっては玄関まわりの日当たりや風通しが悪くなり、湿気がこもることもあります。

その結果、カビやコケが発生しやすくなるケースもあります。

ー費用が高くなるー

造作門柱は職人が現場で仕上げるため、既製品の機能門柱より費用は高くなる傾向があります。

一般的な目安として

種類 費用目安
機能門柱 約10~30万円
造作門柱 約15~50万円以上

デザインやタイルなどの仕上げ材によっては、さらに高額になる場合もあります。


*シンボルツリーで、やさしく目線をずらすという考え方*

玄関まわりのプライバシー対策は、必ずしも高い壁をつくるだけではありません。

シンボルツリーを一本植えるだけでも、人の視線は自然と木へ向き、玄関への視線をやわらげる効果が期待できます。

葉の揺れや季節ごとの表情は、住まいにやさしい印象を与えてくれるだけでなく、道路から見た外観のアクセントにもなります。

また、

新緑を楽しむ
花を楽しむ
紅葉を楽しむ
実をつける木を育てる

など、家と一緒に木が成長していく楽しみも、シンボルツリーならではの魅力です。

もちろん、樹種によっては落ち葉や剪定などのお手入れも必要になりますが、それも含めて「庭と暮らす楽しさ」と感じる方も多くいらっしゃいます。

*門柱の素材はいろいろ*

造作門柱だけでなく、素材やデザインにもさまざまな種類があります。

種類 特徴
・造作門柱(塗り壁・タイル) 高級感・自由度が高い
・アルミ スタイリッシュ・メンテナンスが楽
・化粧ブロック コストを抑えやすい
・スチール シャープでモダンな印象
・木製・人工木 温かみがある(天然木は定期的なメンテナンスが必要)
・生垣 自然な目隠しになる
・竹垣 和風住宅との相性が良い


*実は一番大切なのは「間取り」*

最近は門柱を立派に造るだけでなく、設計段階から

・玄関を道路から少しずらす
・アプローチにゆとりを持たせる
・駐車スペースからの動線を考える

など、家全体でプライバシーを確保する設計も増えています。

門柱だけで解決しようとするのではなく、家と外構を一緒に計画することで、毎日の暮らしはより快適になります。

造作門柱は、住まいの第一印象を大きく左右する「家の顔」です。

デザイン性だけでなく、

プライバシー
防犯性
生活動線
使い勝手

まで考えて計画することで、長く満足できる外構になります。


「おしゃれだから」ではなく、「自分たちの暮らしに合っているか」を基準に選ぶことが、後悔しない家づくりのポイントです。

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